都市域内の大気汚染濃度に対する大気安定度の影響を一般化し、中立大気状態のみの風洞実験や数値流体解析で大気汚染濃度の予測を可能とするとともに、無人自動濃度測定システムを開発して拡散風洞実験の労力を大幅に削減した。また、都市域を対象とした屋外拡散実測、風洞実験、数値流体解析を実施し、それらの相互比較により、風洞実験や数値解析による都市域の汚染物質拡散予測の精度を実証した。さらに領域気象モデルの適切な計算条件を観測結果との比較により見い出し、その条件を用いた7年間の計算結果に基づく標準上空風データベースを作成した。これらの研究成果に基づき、大気汚染の環境影響評価手法の変革案を提案した。
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