本研究では、レーザープロセッシングというトップダウン的な手法に、金属ナノ粒子/有機分子ハイブリッド材料の自己組織化構造形成というボトムアップ的な手法を導入することによって、金属表面へのテクスチャ構造形成と表面機能化のための新手法を開拓することを目的とした。金属ナノ粒子とPOSS(polyhedral oligomeric silsesquioxane)とハイブリッド膜で形成される自己組織化構造にレーザー光を照射・走査することにより、微細ナノテクスチャ構造を有する金属表面を形成した。銀ナノ粒子からなるマクロポア構造を有する薄膜は、疎水性表面や表面増強ラマン散乱センサー基板としての機能を示した。
|