本研究では,木質プラスチック複合材料(Wood Plastic Composite; WPC)の射出成形に関わる事業化プロジェクトで課題となった木質素材の流動性および成形体の耐衝撃性を向上させるための基礎的な研究を行った.まず,射出成形評価システムの構築し,そのシステムとフローテスタを用いて粉末の前処理による流動性向上のメカニズムを解明した.また,木質繊維の圧粉成形体の耐衝撃性に対する繊維長の影響を明らかにするとともに,そのポリエチレン(Polyethylene;PE)添加によるWPC圧粉成形体の耐衝撃性向上の可能性の検討を行った.
|