本研究では、酸性質の制御、触媒性能の向上を目指し、SnO2の調製条件の再検討ならびに多孔質化による比表面積の増大に取り組んだ。粒子径が50 nmの「単分散シリカナノ粒子コロイド結晶」を鋳型として合成される三次元細孔(細孔径も50 nm)を有する多孔質カーボンを鋳型として用いSnO2を調製した。カーボン細孔内でSnO2を調製することにより、SnO2の粒子形態の制御を達成した。 また、カーボン細孔内でチタノシリケートゼオライトの調製にも取り組んだ。具体的にはMFI型(TS-1)ならびにBEA型(Ti-Beta)のナノコロイド結晶の合成、ならびに触媒性能評価を実施した。
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