メカノケミカル反応を利用した新しい結晶性シリケート合成手法を開発した。この手法を用いてCaやSrのようなアルカリ土類金属種を骨格導入することにより、様々な新規シリケート物質を合成することに成功した。得られた物質のいくつかは特異な細孔構造を持ち、水や二酸化炭素を選択的に吸着するという特異な吸着性能を示した。この新しい合成手法は既存のゼオライト物質の合成にも適用可能であり、これまでは合成することが難しかったメタロシリケートの合成にも適用可能であった。また幅広い条件下でのゼオライト合成を可能とするため、合成条件が結晶子径や吸着性能に与える影響を調べることも可能となった。
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