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2014 年度 実績報告書

キメラ受容体を用いたヒトiPS細胞の未分化維持・増幅と分化技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24360337
研究機関東京大学

研究代表者

長棟 輝行  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20124373)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードサイトカイン受容体 / キメラ蛋白質 / シグナル伝達 / 未分化維持技術 / 増殖・分化技術
研究実績の概要

昨年度までに、サイトカイン受容体の細胞外ドメインを抗フルオレセイン一本鎖抗体に置換したキメラ受容体を構築し、主に造血系細胞株の細胞膜上に発現させ、高価なサイトカインの代わりに安価な抗原の添加によって、増殖や分化を誘導する系の構築を進めてきた。
そこで、本年度は、キメラ受容体を用いてES細胞の造血前駆細胞への分化を誘導することを目指して研究を行った。細胞内ドメインとしてタイプIサイトカイン受容体4種類 (エリスロポエチン受容体, トロンボポエチン受容体, インターロイキン2受容体, IL-6受容体シグナル伝達サブユニットまたは受容体型チロシンキナーゼ4種類(マクロファージコロニー刺激因子受容体, 上皮成長因子受容体, インシュリン受容体, 幹細胞因子受容体) を持つキメラ受容体を構築した。
マウスES細胞から胚様体を形成させることで自発的な分化を誘導すると、胚様体形成後6日目において、造血系前駆細胞分画であるCD41陽性細胞が出現することが知られている。そこで、各種キメラ受容体を単独あるいは複数の組み合わせでES細胞に発現させ、特異的抗原としてフルオレセイン標識BSAを加えて胚様体形成を行い、6日目においてCD41陽性細胞分画の出現頻度をフローサイトメトリーで測定し、その結果を指標として、ES細胞から造血前駆細胞への分化に適した受容体シグナルの探索を行った。その結果、複数の受容体の組み合わせにおいて、CD41陽性細胞率がネガティブコントロールと比べて上昇する傾向が見られた。これらの組み合わせは共通して、タイプIサイトカイン受容体1種と受容体型チロシンキナーゼ2種の組み合わせであった。このことから、受容体型チロシンキナーゼとタイプIサイトカイン受容体シグナルのクロストークが血球系系譜への初期分化に重要であることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

26年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] S-Fms signalobody enhances myeloid cell growth and migration2014

    • 著者名/発表者名
      Kawahara M et al
    • 雑誌名

      Biotechnol. J.

      巻: 9 ページ: 954-961

    • DOI

      10.1002/biot.201300346

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Antigen-responsive regulation of cell motility and migration via the signalobodies based on c-Fms and c-Mpl2014

    • 著者名/発表者名
      Kawahara M et al
    • 雑誌名

      Biotechnol. Prog.

      巻: 30 ページ: 411-417

    • DOI

      10.1002/btpr.1861

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Collagen Surfaces Modified with Photo-Cleavable Polyethylene Glycol-Lipid Support Versatile Single-Cell Arrays of Both Non-adherent and Adherent Cells2014

    • 著者名/発表者名
      Yamahira S et al
    • 雑誌名

      Macromolecular Bioscience

      巻: 14 ページ: 1670 -1676

    • DOI

      10.1002/mabi.201400312,

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] キメラ受容体を用いた骨髄系前駆細胞株32Dcl3の顆粒球分化誘導2015

    • 著者名/発表者名
      沈 鐘楚子ら
    • 学会等名
      化学工学会第80年会
    • 発表場所
      芝浦工業大学(東京都)
    • 年月日
      2015-03-19
  • [学会発表] 光分解性PEG脂質修飾コラーゲン表面を用いた一細胞アレイ作製と定量的イメージサイトメトリー2015

    • 著者名/発表者名
      山平真也ら
    • 学会等名
      細胞アッセイ研究会
    • 発表場所
      東京大学(東京都)
    • 年月日
      2015-01-13
  • [学会発表] 造血幹細胞の増幅を指向したキメラ受容体の構築2014

    • 著者名/発表者名
      河原 正浩ら
    • 学会等名
      化学工学会第46回秋季大会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県)
    • 年月日
      2014-09-18
  • [学会発表] 抗原応答性キメラ受容体を用いた骨髄性前駆細胞株の増殖・分化制御2014

    • 著者名/発表者名
      沈 鐘楚子ら
    • 学会等名
      化学工学会第46回秋季大会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県)
    • 年月日
      2014-09-17
  • [学会発表] 抗原応答性キメラ受容体の破骨細胞分化への応用2014

    • 著者名/発表者名
      中林 秀人ら
    • 学会等名
      化学工学会第46回秋季大会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県)
    • 年月日
      2014-09-17

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公開日: 2016-06-01  

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