血液中の多数の疾病マーカーを同時に検出するために、それに結合する複数のアプタマーを用意し、ビーズ等に血液中の複数の疾病マーカーを固定化する。これに複数のアプタマーを添加し、結合したアプタマーを回収・増幅し、塩基配列を決定することにより疾病マーカーを検出する方法の開発を目指した。 本原理で検出できることは確認できたが、アプタマーの非特異的吸着に由来する、バックグラウンドシグナルが高く、現時点では、超高感度検出は難しいと考えられる。しかし、ボロン酸ビーズを用いると、タンパク質の立体構造をあまり損なうことなく固定化できる、という見込みを得ることができ、今後の開発の上で重要な知見を得ることができた。
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