研究概要 |
平成24年度は,「排熱量測定装置」の作成と「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」を作成を行った。本研究の目的は,大型宇宙システム用排熱器「液滴ラジエータ」の排熱特性の取得を行うことである.実験より排熱量を測定し,排熱量からモンテカルロ法を用いた数値解析(逆解析)により液滴の放射率,反射率を逆算し,得られた液滴の放射率,反射率から,モンテカルロ法を用いた数値解析(順解析)により,排熱量に及ぼす作動流体の温度,液滴流の光学厚さ,液滴流の収束角度の影響を明らかにすることを目指している.作成した「排熱量測定装置」によって、液滴ラジエータの排熱特性を実験によって取得することが可能になった.また,作成した「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」により,実験によって得られた排熱量と等しくなる液滴の放射率,反射率を逆算すること(逆解析)と,逆解析から得られた放射率、反射率を用いて排熱量に及ぼす作動流体の温度,液滴流の光学厚さ,液滴流の収束角度の影響を明らかにすること(順解析)が可能になった.一方,平成24年度に実施を予定していた「単一液滴流の排熱量測定」と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」は,「単一液滴流からの排熱を解析するプログラム」の作成が遅れたことにより,「排熱量測定装置」の作成も遅れ,平成24年度中に実施することが出来なかった.平成25年度の4月~6月に実施することにする.
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今後の研究の推進方策 |
本年度、実施することが出来なかった「単一液滴流の排熱量測定」と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」を平成25年度の4月~6月に行い,その後,平成25年度の研究計画を当初の計画通りに,進める予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
直接経費次年度使用額が生じたのは,「単一液滴流の排熱量測定」実験と「液滴からの放射率,反射率,透過率の解析」を平成24年度中に行えなかったためである.平成25年度4月~6月に上記実験と解析を行うことで使用し,平成25年度の研究費は平成25年度の研究計画に従って使用する予定である.
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