研究課題
増加の一途を辿っている宇宙ごみの増加割合を低減させるため、各国が対策を取りつつあるが必ずしも効果が上がっていない。そこで、国際標準化機構(ISO)を通じて抑制する動きがあり、ISO11227が平成24年9月15日に制定され、5年後に見直し時期を迎える。本研究では、日本が主導して同規格案を修正し、日本の宇宙開発の妨げにならないよう配慮しつつ、宇宙環境保全活動へ貢献するような規格案に改正することを目的とした。ISO11227の見直し時期(平成29年9月前後)に、斜め衝突を標準試験の一つとして追加し、さらに温度依存性確認試験を追記できるようにする。加えて、宇宙材料としてマグネシウム合金の使用の可能性とイジェクタ評価実験を実施した。(1)30度から60度の斜め衝突実験のデータ数を増やすことで、斜め衝突実験が実施可能であることを示すためのデータを集積した。(2)熊本大学が開発したマグネシウム合金を宇宙材料として使用可能かどうか、超高速衝突の観点から評価を行った。今年度も、マグネシウム合金の厚板に対して超高速衝突時に発生するイジェクタに着目し、ISO11227に準拠する形でイジェクタ評価を実施した。アルミニウム合金に比べて微細なイジェクタが多数発生し、イジェクタ数という観点で考えると、アルミニウム合金よりも大きくなる傾向があり、宇宙材料として今後どのように活用するかは、広く議論していく必要があると言える。以上の研究内容を、ISOの規格検討会議、衝撃波シンポジウム等に参加し、他研究者と意見交換を行った。
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Procedia Engineering
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Proceedings of the 31st International Congress on High-speed Imaging and Photonics
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