研究課題
本研究の目的は,これまでの研究で構築したCFD 援用船型最適化手法の個々の要素技術を,実海域航行性能に関する多目的ロバスト船型最適化設計に適用できるレベルへ高めるとともに,従来研究で構築したSBD プロトタイプのシステム再統合による高度化を行い,我国の造船設計に適合したCAD のインターフェースを拡充することによって高度SBD 手法を構築し,我国の造船工学における世界的優位性を維持・発展させる基礎技術を確立することである.本年度は第2年度であり,本課題研究のPhase 2「単一目的関数最適化問題・SBDシステム評価フェーズ」を完了した.その具体的なタスクは以下のように定義されていた:(Task-2.1) 多重コア・コンパクトPCクラスターの増強;(Task-2.2) 単一目的関数最小化問題の定式化;(Task-2.3)単一目的関数最小化問題の実行ならびにSBDシステム評価・改良,以上3項目である.れらのタスクは基本的に全て完了し,その成果は幾つかの国内・国際の学会で発表する事ができた.
1: 当初の計画以上に進展している
本年度の所期の目標タスクは全て完了し,加えて次年度のPhase 3に関する幾つかのタスクも先行的に実施できた.総合的には当初の計画以上に進展していると考える.
当初の計画通り,第3年度のPhase 3 「多目的関数最適化問題・SBDシステム最終評価フェーズ」に関するタスクを実施する.基本的な要素技術はこれまでに整備されているので,本フェーズを実施する上で支障となる問題点はないと考える.一方,要素技術の高度化は常に実施していく予定である.本研究で開発した手法を実用的な最適化問題に応用しながら,問題点の把握とシステムチューニングを継続的に実施する.限定的に一部のソフト開発と検証実験の準備(研究開始後に発案.将来拡張のために有効と判断した)に関し,経費支出のタイミングががやや次年度序盤にずれ込んだ.繰越した経費もそのために使用する予定である.
限定的に一部のソフト開発と検証実験の準備(研究開始後に発案.将来拡張のために有効と判断した)に関し,経費支出のタイミングががやや次年度序盤にずれ込んだ.繰越した経費はそのために使用する予定である.上記,ソフト開発と検証実験の準備について,繰越した経費を早急に支出する予定である.(既に発注準備等はほぼ完了)
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)
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第 27回数値流体力学シンポジウム講演会論文集