本研究の目的は,これまでの研究で構築した船型最適化手法プロトタイプの個々の要素技術を最新CFD技術の導入や確率的最適化理論の導入によって更に高度化し,実海域航行性能に関する多目的ロバスト船型最適化設計に適用できるレベルへ高めるとともに,我国の造船設計に最も適合したCAD のインターフェースも考慮した高度SBD 手法を構築し,我国の設計現場で即導入できる次世代型高度設計ツールを構築することである.3カ年におよぶ本研究の所期の目標は全て達成され,構築されたSBDシステムの有効性が十分確認できたと共に,学術的・実用的見地においても,国際的に高レベルな研究成果を得ることができたと考えている.
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