研究分担者 |
長坂 琢也 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (40311203)
藤本 靖 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 講師 (70343241)
谷池 晃 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (50283916)
山岡 人志 理化学研究所, 放射光科学総合研究センター, 専任研究員 (30239850)
松本 新功 徳島文理大学, 人間生活学部, 講師 (50441598)
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研究概要 |
本研究は核燃焼プラズマ中のDT反応で発生した3-5MeVアルファ粒子の閉じ込め物理に関する研究を行うことを目的としている,そのために,今までに無い高エネルギー粒子検出手法(損失アルファ粒子誘起ガンマ線スペクトロスコピー)を提案し,確立に向けた開発研究を行う.核融合炉の第一壁へ損失してくる高エネルギーアルファ(損失アルファ)粒子とベリリウム第一壁との衝突反応^9Be(^4α,nγ)^<12>Cにより誘起された4.44MeVγ線の検出がその基本原理である.観測されたγ線から元の損失アルファ粒子の振る舞いを理解することが可能になる.γ線検出器は真空容器壁から離れた場所に設置することも可能となり,アルファ粒子を直接シンチレータで検出する従来の損失アルファ粒子検出器の課題であった,検出器の設置場所の確保,多チャンネル化,耐熱・耐放射線性を解決することが可能である. 本年度は主として以下の3項目の研究を推進した. (a.1)γ線イメージング検出システムの設計と製作,及び性能試験 APDと証PCの2種類のγ線アレイ検出器を選定し,線源・加速器ビームを用いた性能試験を行った. アレイ検出器に利用可能な多チャンネル信号読み出し回路の開発を行った. (a.2)HPGe検出器の導入 γ線検出実験は従釆のAm-Be線源を用いたものから,α粒子のエネルギーと粒子束を制御した実験を行うため,神戸大タンデム加速器施設にて加速器ビームを利用した実験を行った.^9Be(^4α,nγ)^<12>C反応の4.44MeVγ線をターゲットとしている.詳細なγ線スペクトルを知るためにゲルマニウム検出器(HPGe)を導入し,上述のγ線アレイ検出器と同時計測を行った.定量評価に向けた基礎データを取得した. (b)耐放射線光学材に関する研究 東北大金研大洗施設において分光光度計により透過率を測定した.一般的な光学レンズや石英系無機シンチレータ等の光学特性評価から,不純物ドープ量と耐放射線性に関する知見を得た-
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