リチウム温度が融点に達すると水素リサイクリングが顕著に減少する事が観測された。これは、打ち込み深さ付近で水素が飽和してリチウム水素化物(LiH)が析出し、液体中を高速拡散した結果、実効的に飽和状態が解消されるためプラズマ対向面からのリサイクリング減少したものと説明できる。また、水素リサイクリングが飽和した段階で液体を撹拌するとリサイクリングが更に減少することが分かった。これらの結果から、液体金属リチウムをプラズマ対向面材料として用いる場合、一旦、水素飽和した表面であっても強制流動させると粒子リサイクリング制御機能が復活する事が期待される。
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