研究成果の概要 |
LINE(別名non-LTR型レトロトランスポゾン)はほとんどの真核細胞に存在し、最も活動的な転移因子にも関わらず、その特有な転移過程の多くは解明されていない。本研究では、ヒトL1のLINEのタンパク質ORF1pとORF2pの翻訳制御機構を解析した。さらに、ORF1p, ORF2p複合体が細胞内でどのように形成され、核内の核小体に移行するかを、rDNA特異的LINE・R1, R2, R7などを用いて解明した。さらに、どのようにして標的DNAと相互作用をして標的を切断するのか、また切断された箇所に自らのmRNAを結合させ、正確な場所から逆転写させるかを、R7を用いて解明した。
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