研究課題
基盤研究(B)
本研究により以下を示す実験的証拠を得た。オナジマイマイとコハクオナジマイマイは揮発性の分泌物で互いを識別して同種個体と交尾するが、種間交雑により繁殖可能な雑種個体を生産する。成熟した雑種個体は両種の性フェロモンを分泌できるため、両種の成熟個体を誘引する。しかし、雑種個体は成熟しても、両種の性フェロモンを感知できない。ガスクロマトグラフ質量分析により、オナジマイマイとコハクオナジマイマイの成熟個体にそれぞれ特異的な揮発性分泌物質を発見した。しかも、幼生個体が分泌せず成熟個体に特異的な揮発性物質のうち、どちらの種も共通に分泌する物質があることを発見した。
進化生物学