生物は野外において競争者や餌、捕食者などさまざまな他種と相互作用をし、進化・表現型可塑性・行動選択によって適応し、環境を自らに適応的なものへと改変させる。互いに深く関連した生物群とそれらの物理環境を含めたシステムを生態系という。生態系の構造と動態の理解をすすめるために、次の3つの視点に立った研究を集中的に行った:(1)生態系を構成する種の生活史適応とその生態系インパクトの研究、(2)種多様性の生成と喪失の数理的研究、(3)ヒトの選択動態と生態系動態の結合ダイナミックスの研究 それぞれについて当初予想を超える成果があがった。
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