研究成果の概要 |
ハエの休眠調節に関わる脳ニューロンと分子を探すことを目的とした。長日高温、短日低温で飼育されたハエの脳から126,231のコンティグを得た。全コンティグの21%にGO termが付加され、そのうち、0.4%が短日・低温に応答して発現が有意に上昇した。qPCRにより光周期 および温度条件による発現量に違いが出る遺伝子が一つ見つかった。神経繊維の切断実験から、脳側方部ニューロンは、短日低温条件においてPLTを通して卵巣発達を抑制する信号を出し、休眠を誘導すると考えられた。脳側方部ニューロンが休眠を誘導する際、上記で検出された短日低温条件3日目で発現上昇がみられる遺伝子が関わっているのかもしれない。
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