研究成果の概要 |
クロマチン鋳型からの転写活性化には、必要な時期に必要な遺伝子領域のヌクレオソームのみを破壊することが必要である。我々は、転写基本因子TFIIDがヒストンのアセチル化を認識し、CIAを特定の領域にリクルートすることで、特定のヌクレオソームを破壊する分子機構を提唱してきた。本研究では、TFIIDのTAF1のHATドメインとTAF7の複合体の結晶構造解析、及び機能解析に用いる系の構築を試みた。TAF1 HAT-TAF7については、大量発現・大量精製の系を構築し、結晶化スクリーニングを行っている。機能解析については、DNA上に転写開始因子であるTBP, TFIIBを分子集合させる系の構築を進めている。
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