ヘテロクロマチンの恒常性と可塑性はエピジェネティクスの大事な性質のひとつであり、H3K9me3-HP1 (heterochromatin protein 1)による構成的ヘテロクロマチンとH3K27me3-PRC2 (polycomb repressive complex 2)による条件的ヘテロクロマチンとの連携が寄与していると考えられる。本課題により、HP1は、H3K9メチル化酵素(H3K9MT)複合体を介してPRC2複合体と結合することを見いだした。これらの分子リンクはヘテロクロマチンの恒常性と可塑性を考えるうえでの分子基盤を与えるものである。
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