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2013 年度 実績報告書

リガンド依存的なNotchシグナルの活性化調節とその組織形成時の生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24370080
研究機関千葉大学

研究代表者

伊藤 素行  千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20377906)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードNotch / ゼブラフィッシュ / 発生
研究概要

Notchシグナルは進化上保存された細胞間シグナル伝達経路であり、多様な組織の発生に関わっていることが知られている。特に、高等生物では、Notchリガンド、受容体の種類が増え、組織特異的、発達期特異的など、コンテクスト依存性機能の多様性増大が特徴的であるが、Notchシグナル機能の多様な生理機能とそれを担保する分子機構については、不明な点が多く残されている。
本研究では、1) Notchリガンド機能に焦点をあて、個体組織形成における未解明の生理機能を明らかにするため、脊髄V2神経の発生過程でV2細胞の運命決定に関わるdeltaリガンドの同定を行った。deltaA, deltaC, deltaD, delta4の任意の2つのdelta機能阻害を行い、V2神経運命決定表現型の解析結果、特定の組み合わせの2重阻害機能阻害では、V2神経運命決定に異常が認められた。
2)“Notchリガンド活性”の調節機構の分子基盤を明らかにするため、Delta活性化に必要なモデルの検証としてRecycling モデルの検証を行った。Delta発現細胞表面に結合したNotch2Fcの局在がMib1ノックダウンで変化することを明らかにした。3)リガンドタンパク質によるNotchシグナルの活性化経時的解析では、活性化能を持つタンパク質を調製することができ、それらタンパク質をNotch発現細胞に添加することで、活性化状態が経時的に変化することを明らかにした。リガンドタンパク質を添加する細胞種により、経時変化が異なることが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

動物研究材料の確保が計画通りには進まなかったため、計画実験の遂行がやや遅れている

今後の研究の推進方策

Notchリガンドの組織形成における生理機能の解明:リガンドの神経機能の冗長性と特異性解析とリガンド依存的Notch活性化の調節機構とその生理的機能の解明を行う。

次年度の研究費の使用計画

研究材料確保が遅れたため。
研究材料確保の遅れから生じた計画遂行のための未使用研究費と26年度の研究費を研究材料・資料の購入に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Notchシグナル:細胞の分化・増殖からがん化2013

    • 著者名/発表者名
      伊藤素行
    • 学会等名
      第40 回日本毒性学会学術年会
    • 発表場所
      幕張メッセ 国際会議場 千葉県千葉市
    • 年月日
      20130617-20130619
    • 招待講演
  • [学会発表] Mib1 regulates cell migration via ubiquitination of p120ctn2013

    • 著者名/発表者名
      Takamasa Mizoguchi, Kazuya Hirose, Shoko Ikeda, Saori Watanabe, Motoyuki Itoh
    • 学会等名
      第46回日本発生生物学会大会
    • 発表場所
      くにびきメッセ 島根県松江市
    • 年月日
      20130528-20130531
  • [備考] 生化学研究室ホームページ

    • URL

      http://www.p.chiba-u.ac.jp/lab/seika/index.html

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公開日: 2015-05-28  

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