細胞分裂期にゴルジ体は消失し、娘細胞にて再構成される。この細胞分裂期におけるゴルジ体の消失のためには、細胞内膜融合機構p97/p47経路の阻害が必要である。本研究で、細胞分裂期にVCIP135がリン酸化されることを見出した。VCIP135の細胞分裂期リン酸化部位は760番目のスレオニンと767番目のセリンであり、この細胞分裂期におけるVCIP135のリン酸化修飾はVCIP135のp97に対する結合能を減弱させた。これが、細胞分裂期におけるp97/p47経路の阻害のための分子機構であることが明らかとなった。
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