真核生物のゲノムには、ごく短いORFから生産される小さな機能性ペプチド(マイクロペプチド)をコードする遺伝子が多数存在する。マイクロペプチドは、よく知られた分泌型ペプチド性因子とは異なり、細胞内で機能すると予測されるが、その作用機構の詳細については不明である。本研究では、マイクロペプチドをコードするショウジョウバエpolished rice (pri)遺伝子の解析を行い、pri遺伝子が変態期に一過的に発現すること、pri遺伝子がエクジソンにより発現が誘導されること、pri遺伝子が変態期におけるエクジソン依存的な遺伝子発現制御に必須であることを示した。
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