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2015 年度 実績報告書

バラ科の異なる自家不和合性機構の比較解析~多因子非自己認識型と単因子自己認識型

研究課題

研究課題/領域番号 24380004
研究機関千葉大学

研究代表者

佐々 英徳  千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (50295507)

研究分担者 牛島 幸一郎  岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (20379720)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード自家不和合性 / バラ科 / 雌ずい / 花粉
研究実績の概要

ナシ・リンゴの自家不和合性花粉側因子であるSFBBおよび雌ずい側因子であるS-RNaseタンパク質の発現系の構築を試みた。SFBBは他のタンパク質とSCF複合体を構成して機能することが予想されたため、構成タンパク質候補を大腸菌で発現させ、組換えSFBBタンパク質との相互作用解析を行った。その結果、SFBBとSSK1およびSBP1との相互作用が確認されたが、相互作用の強度と遺伝子発現レベルから、SBP1よりもSSK1を含む複合体が主要な役割を果たしている可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

自家不和合性花粉側因子であるSFBBを含むSCF複合体の構成タンパク質について、相互作用解析により知見を得ることができた。しかしながら、正常な立体構造をとったSFBBを発現させる実験系が構築できず、そのためSFBBと、雌ずい側因子であるS-RNaseとの相互作用解析が進展していない点は今後の課題である。

今後の研究の推進方策

自家不和合性花粉側因子SFBBと、雌ずい側因子であるS-RNaseとの相互作用解析を可能とするため、正常な立体構造を持つ組換えSFBBタンパク質の発現系を構築する。得られたSFBBタンパク質を用い、S-RNaseとの相互作用解析を行う。相互作用が見られれば、SFBBの分割や変異導入を行い、S-RNaseとの相互作用に重要な部位の同定も試みる。

次年度使用額が生じた理由

タンパク質間相互作用実験に必要な、正しい立体構造を持つタンパク質発現系の構築に想定以上に時間を要し、タンパク質間相互作用実験を行うことができなかったため。

次年度使用額の使用計画

タンパク質発現系の構築を済ませ、タンパク質間相互作用実験に必要な機器・試薬を購入して研究を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Molecular mechanism of the S-RNase-based gametophytic self-incompatibility in fruit trees of Rosaceae2016

    • 著者名/発表者名
      Sassa, H.
    • 雑誌名

      Breed. Sci.

      巻: 66 ページ: 116-121

    • DOI

      10.1270/jsbbs.66.116

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06  

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