アフリカイネ(O. glaberrima)の一年生形質に着目し遺伝解析を行った。染色体部分置換系統群(GLSL)を用い、染色体6、7、8に一年生遺伝子が存在する可能性を見出した。染色体8では、高位分げつが見られ、ひこばえ発生率低下の原因であると考えられた。大規模集団を用いたマッピングでは、ひこばえ発生率QTL(qRA8)および高位分げつ発生率QTL(qHNT8)は出穂期遺伝子Hd5と同じ場所に検出され、これら3つが同一であることが示唆された。一年生GLSLはそれぞれ異なる生理・形態形質を示した。qRA8では、高位分げつに結実し、収量が増加していた。以上、イネ穂重増加のヒントとなる知見を得た。
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