イネの耐乾性を高める上では側根と呼ばれる分枝根の発達を促すことが有効であり、これは側根のメリステムサイズの増大により可能となる。本研究は、イネの側根メリステムサイズの制御ネットワークを順・逆遺伝学的手法を駆使することにより明らかにし、根系形態改良のための研究基盤の確立を目指した。 研究期間を通して、1)「側根メルステムサイズの制御に関わる新規制御因子の単離と機能解析」、および2)「同制御に関わる既知転写因子の標的遺伝子群の探索と機能解析」を試み、最終的に側根メリステム形成機構の分子ネットワークに関わる主要な遺伝子群を同定することに成功した。
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