ユリは最も重要な花き園芸作物の1つである。逆遺伝学的手法が無いことや単離されている遺伝子の数の少ないことが、ユリにおける有用形質の解析を妨げている。本研究ではユリでvirus-induced gene silencingの手法を確立し、RNA-seqによってユリ花弁で発現している配列を網羅的に解析した。さらに、ユリにおいて花色を決定している遺伝子の特定に至った:LhMYB12-Latは花弁に発生するしぶき斑点を制御しており、LhMYB15は光に応答して蕾の外側が強く発色する現象、bud-blushに強く関わっており、さらにカノコユリの白花の発生には2つの異なる経路があることを明らかにした。
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