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2015 年度 実績報告書

ブルーベリーの秋季開花・結実誘導条件の解明とオフシーズン連続生産法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24380018
研究機関東京農工大学

研究代表者

荻原 勲  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80204113)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードブルーベリー / 開花生理 / 連続開花 / 四季成り / 植物工場 / 環境制御 / 概日リズム / 短日
研究実績の概要

連続開花性を示した品種で収穫期を長期化させるための環境条件を検討した.明期温度26℃,暗期温度12℃,明期湿度50~70%,暗期湿度80~90%,照明時間8時間,光強度300~500μmol/m2/sの条件下で7月から処理すれば,9月に開花し,その後も連続して花芽形成と開花が起こり,連続開花結実となることがわかった.
さらにライフサイクルを早めて収量を増大させるために,光質の異なるLEDを花芽分化前および分化後のブルーベリーに照射し,開花期の早晩と開花数を調査した.花芽分化前の赤色LED処理は開花期を遅延させるが,分化後の照射は開花期を早め,開花数を増加させること,また,花芽分化前の青色LED処理は開花期を早め,開花数を増加させることが示唆された.これらの結果から,連続開花の誘導には日長や概日リズムが関与することが示唆され,挑戦的萌芽研究「ブルーベリーの二季成りおよび四季成りに関わる遺伝子発現と生物学的意義の解明」(2013-2014)で行われた遺伝子解析の結果と一致した.
また,連続開花性品種の後代育成のために,播種から開花までの期間短縮化を検討したところ,播種後10ヶ月目に開花し,12ヶ月目に果実が得られることがわかった.さらに,12ヶ月以降も短日条件下においた実生の中に連続開花する個体が見つかったことから,播種後2年間で連続開花性を示す系統の選抜ができることが示唆された.
一方,長期取りによって樹勢が低下する傾向が見られてきたので,樹勢低下を低減させる方策を検討した.収穫直後(花芽分化前の7月)に株全体を低温(5℃)に3週間処理し,再度夏季の環境に戻した処理区は新梢の葉腋から一斉にシュート(新梢)が発生し,新梢量が著しく増大した.さらに,青色LEDを照射すると赤色LEDのそれに比べて,葉の落葉が少なく,葉が立性になり,葉の老化が遅くなる傾向が見られた.

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [学会発表] LEDの種類,二酸化炭素の施用および着果の有無がブルーベリーの成育や収量に及ぼす影響2016

    • 著者名/発表者名
      河野桃子・堀内尚美・黄添富・楊琇瑩・藤原慶太・山崎麻南登・車敬愛・荻原勲
    • 学会等名
      園芸学会平成28年度春季大会
    • 発表場所
      東京農業大学
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-27
  • [学会発表] ブルーベリー二期取り栽培法におけるLEDによる開花誘導2015

    • 著者名/発表者名
      門脇芽衣子・村松幸成・車敬愛・細矢華子・鈴木多島・山名みゆき・荻原勲
    • 学会等名
      園芸学会平成27年度秋季大会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2015-09-26 – 2015-09-28
  • [図書] アグリビジネス新規参入の判断と手引き~異業種からの参入事例集~2016

    • 著者名/発表者名
      荻原 勲・千年 篤・堀内尚美・車 敬愛・高栁正夫・仲井まどか・永澤幸一・鈴木多島・山名みゆき・武田博志・武田博之・藤原慶太
    • 総ページ数
      609(211-228)
    • 出版者
      技術情報協会.
  • [産業財産権] 植物の栽培方法2015

    • 発明者名
      荻原勲・車敬愛・門脇芽衣子・村松幸成・鈴木多島・山名みゆき
    • 権利者名
      東京農工大学・第一実業株式会社
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      特願2015-187963
    • 出願年月日
      2015-09-25

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公開日: 2017-01-06  

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