研究課題/領域番号 |
24380045
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
太田 明徳 中部大学, 応用生物学部, 教授 (30125885)
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研究分担者 |
堀内 裕之 東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00209280)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | n-アルカン資化酵母 / Yarrowia lipolytica / シトクロームP450Alk / YAS3 / 転写制御 / 酸性リン脂質への結合 / 脂肪酸アシルCoAシンテターゼ / ペルオキシソーム |
研究実績の概要 |
1. n-アルカン資化酵母Yarrowia lipolyticaの12種のCYP52ファミリーのシトクロームP450の基質特異性を検討し、これらが4つのカテゴリーに区別されることを見いだした。Alk1p、Alk2p、Alk9p、Alk10pはn-アルカンの水酸化、Alk4p、Alk5p、Alk7pはドデカン酸のω末端の水酸化、Alk3p、Alk6pはn-アルカンとドデカン酸の水酸化活性があり、Alk8p、 Alk11p、Alk12pはこれらの基質についてほとんど活性を示さない。 2.Y. lipolyticaのn-アルカン初発水酸化に最も重要な役割を果たすシトクロームP450Alk1をコードする遺伝子はALK1である。この遺伝子の高度の発現は転写抑制因子Yas3pの核から細胞質ERへの局在の変化によってもたらされる。YAS3のアミノ酸配列変異株を用いた解析により、Yas3pのTrp(360) 及び Cys(361) は酸性リン脂質への結合を介さないERへの結合に関わることが示唆された。 3. Y. lipolyticaは複数の脂肪酸アシルCoAシンテターゼをコードする遺伝子FAA1、FAT1、FAT2、FAT3、FAT4を持っている。これらの欠損変異株を用いた解析により、FAA1とFAT1の産物がn-アルカン由来の脂肪酸の代謝に関わっていることが示された。野生株は脂肪酸合成酵素の阻害剤であるセルレニンの存在下でもオレイン酸かオクタデカンが存在すれば生育できる。しかしながら、同じ条件下でFAA1欠損変異株は生育できなかったので、FAA1が長鎖脂肪酸の利用に必須であると考えられる。また、Fat1pはペルオキシソームに、Faa1pは細胞質と膜に存在する証左が得られた。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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