研究課題
(1)LC-cutinaseの高活性化と安定化:LC-cutinaseの基質結合部位を形成するTrp190、Val212、Phe243に同時に飽和変異を導入し、活性を示す変異体をスクリーニングした。その結果、LC-cutinaseが活性を示すためには190番目のアミノ酸はTrp、Tyr、Pheなどの芳香族アミノ酸でなければならないこと、212番目のアミノ酸はVal、Leu、Ileなどの長鎖脂肪族アミノ酸であるのが望ましいことを明らかにした。(2)LC-cutinaseによるポリエステルの表面加工:染色加工試験用ポリエステル白布をLC-cutinaseで処理した後、電子顕微鏡により線維表面を観察した結果、LC-cutinaseにより繊維表面のPETオリゴマーが除去され、繊維表面がきれいになることが分かった。(3)Tk-SPの高活性化と安定化:Tk-SPのCa2サイトにAsp474→Alaの変異を導入することにより、Tk-SPの活性は変化しないがEDTA存在下における安定性が大きく向上することを明らかにした。(4)Tk-subtilisinによる異常プリオン分解機構の解析:プリオン病に感染したマウス脳ホモジネートをプロテアーゼで処理し、その培養細胞(N2aC24 cell)感染性を調べることにより、プロテイナーゼKで処理するよりTk-subtilisinで処理する方が感染性は低下することを明らかいした。(5)コンポスト由来新規セルラーゼの構造と機能の解析:枝葉コンポストからメタゲノム法により単離した10種類の新規セルラーゼのうち、N末端にflexible loop(FL)をもつLC-CelAとIg-likeドメインをもつLC-CelGの結晶構造を決定した。また、FLが安定性に寄与すること、Ig-likeドメインが安定性、活性、フォールディングに寄与することを明らかにした。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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