研究課題/領域番号 |
24380056
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
川向 誠 島根大学, 生物資源科学部, 教授 (70186138)
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研究分担者 |
戒能 智宏 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (90541706)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | coenzyme Q / ubiquinone / fission yeast / S. pombe / CoQ / PKA |
研究実績の概要 |
コエンザイムQ(ユビキノン、CoQ)は生体内において電子伝達系の必須成分として重要な機能を果たしていると同時に抗酸化物質としての機能が注目されている。CoQ10 は1974年から医薬品として、虚血性心不全、筋ジストロフィー、貧血等に効果があることで使用されていたが、2001年に食品として認可されてからはサプリメントとして、幅広く市場に普及している。CoQ10は人間の体内でも合成されているが、その量は加齢とともに減少することから、食品サプリメントとして補うと効果的である。最近の研究によりCoQ10の合成量が低下している患者は、ミトコンドリア脳筋症になるということが報告され、遺伝病との関連性が注目されている。実際に、リー症候群の原因遺伝子は、我々がその機能を明らかにしたPDSS2である。CoQ10と遺伝病との関連性が蓄積している一方で、実際はCoQ生合成が未だ完全解明されていないことから、本研究では、CoQ生合成を解明することを目標としている。 本研究では、主に以下のことを明らかにした。分裂酵母のCoQ合成を制御する機構を知るために、各種条件や各種遺伝子の影響を調べたところ、特にグルコースの影響が大きく、それにはプロテインキナーゼAが中心的に関与していた。分裂酵母のCoQ合成を上昇させるために、CoQ合成に直接関わる遺伝子の増強を行なったが、あまり効果はなく、むしろCoQ生合成の初発物質として知られるp-ヒドロキシ安息香酸より上流の代謝経路を改変することが有効であった。分裂酵母のCoQ合成ができない株の中に、中間体と推定される物質の蓄積を見いだした。このような研究成果の蓄積により、CoQ生合成の全体像の理解に迫ることができてきている。
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現在までの達成度 (段落) |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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