研究課題
(研究実施項目)Iah1の脂肪感受性遺伝子としての同定(1)Iah1の脂質代謝調節作用の実証→マウス肝癌細胞(Hepa1細胞)に、マウスSM/J系統型とA/J系統型のIah1遺伝子を過剰発現するプラスミドを導入して両型のIah1の恒常的過剰発現株の樹立に成功した。これらの両株では、Iah1の型に関係なく対照のHepa1細胞に比べて細胞内トリグリセリド含量が低下した。この両タイプの過剰発現細胞株では、脂肪酸取り込みを行うCD36脂肪酸合成の鍵因子であるSREBP1のmRNAレベルが対照株に比べて有意に低下していることも見出した。これらのことから、Iah1の高発現は肝細胞内トリグリセリド含量を低下させることが実証され、Iah1の脂肪肝制御機能の一部が明らかとなった。(2)Iah1ノックアウトマウスの作製と、このマウスにおける脂肪肝発症の検討→Iah1をノックアウトした受精卵から、ノックアウトマウス個体の作製を進めた結果、全身性のIah1ノックアウトマウスの作製に成功した。現在、そのマウスにおける高脂肪食摂取下における脂肪肝発症の有無の検討を開始している。また、同時に肝臓特異的Iah1ノックアウトマウスの作製も進めており、あと数ヶ月で目的のノックアウト個体が得られる段階である
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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PLoS One
巻: 9 ページ: e96271
10.1371/journal.pone.0096271