ビタミンC(VC)を体内で合成できないSMP30/GNL遺伝子欠損マウスを用いて、妊娠期間中、母胎のVC不足が胎児の発生や新生児、小児の成長に及ぼす影響を調べた。その結果、妊娠期間中、十分にVCを摂取する必要があることがSMP30/GNL遺伝子欠損マウスを用いた研究から明らかになった。また、SMP30/GNL遺伝子欠損マウスを用いて、VCの不足が肺に及ぼす影響並びに十分なVCの摂取が喫煙による慢性閉塞性肺疾患(COPD)発症リスクを下げられるか検討を行った。その結果、予めVCを十分に摂取すると喫煙によるCOPD発症リスクを下げられることを明らかにした。
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