西表島(大陸島)と大東島(海洋島)のリュウキュウマツ林の菌根菌群集を調べた.各島から土壌サンプルを50個ずつ採取し,リュウキュウマツ種子を植えて育苗した.rDNAのITS領域の塩基配列を用いて菌種を同定した結果,両島ともにSuillus granulatusが高頻度で検出された.一方,西表島では非風散布の菌根菌Rhizopogon sp.やCenococcum geophilumが検出されたのに対し,大東島では検出されなかった.これは海洋島の大東島には,非風散布菌根菌が入り込むことができなかったことを示唆していた.
|