従来、精子核のみの雄性発生誘起には、紫外線UV照射等による卵核の遺伝的不活性化が不可欠であった。しかし、ドジョウでは授精直後卵の3℃で30分間の低温処理により、精子核のみによる雄性発生が生じた。四倍体の産する二倍体精子での授精直後の低温処理により生存性雄性発生二倍体の、半数体精子の授精直後の低温処理とその後35分経過後の42℃で2分間の高温処理により雄性発生倍加半数体作出が可能となった。ゼブラフィッシュでは授精直後卵の7℃30分間の低温処理により雄性発生が生じ、その後の高温処理により倍加半数体が作出できた。その精子を用いて次世代で雄性発生倍加半数体を作ることによりクローン系統を樹立できた。
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