研究成果の概要 |
海産養殖魚用飼料の主成分として大豆タンパク質を多量に使用した際, 1)消化・吸収率の低さ,2)魚類の成長に必要なアミノ酸の不足によって従来の魚粉を用いた飼料よりも成長が劣る。これらの改善を,消化管ホルモンと成長因子を指標として行い、以下の成果を得た。消化を促す成分は魚粉の水溶性画分に存在すること。低魚粉飼料(魚粉含量10%)で不足するアミノ酸は魚粉のロットにより異なる事。これらのことから、低魚粉飼料には魚粉を10%配合することとし、魚粉のロット毎に不足するアミノ酸を添加した飼料を作製し、飼育試験を行った。その結果、成長もしくは飼料効率の改善が見られたが、さらなる改善が必要である。
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