研究課題/領域番号 |
24380145
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
仁科 弘重 愛媛大学, 農学部, 教授 (70134509)
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研究分担者 |
高山 弘太郎 愛媛大学, 農学部, 准教授 (40380266)
羽藤 堅治 愛媛大学, 農学部, 教授 (50274345)
高橋 憲子 愛媛大学, 農学部, 助教 (80533306)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 農業情報 / 生体情報 / 植物工場 / 見える化 |
研究概要 |
太陽光植物工場において,トマト植物体の茎伸長速度と茎径は,1 週間に1回のペースで数万個体(母集団)から8~16個体を対象として計測されている(従来法)。これまで,このような方法で計測された値が母集団の茎伸長速度と 茎径を示す値として十分に信頼できるか否かについての統計的検証は行われておらず,このことが,これらの生体情報が栽培管理に活用されない一因になってきたと考えられる。そこで,商業的太陽光植物工場で栽培されているトマト1,000 個体以上を対象とした多個体計測を行い,従来法で得られる茎伸長速度と茎径の計測値の信頼性を検証した。また,多個体計測で得られた生体情報をマッピングすることで,生育状態の不均一分布の把握を試みた。さらに,樹勢判定プロセスの自動化に向け,クロロフィル蛍光画像計測システムを用いた茎伸長速度の日変化計測を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に則っておおむね順調に研究を進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
先進的な生体情報計測技術として,クロロフィル蛍光画像計測ロボットを導入し,高時間分解の生体情報取得を開始する。計測時間が夜間となるため,継続的な計測を行うための人的配置について検討する必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
生体情報の計測値の信頼性確認を冬季と夏季の2回行った。これにより季節に関係無く高い信頼性が確保されることが確認された。この計測に時間をかけたため,データ蓄積および解析に使用するデータサーバーの整備を次年度に行うこととした。また,クロロフィル蛍光画像計測ロボットについても試作機を用いた計測を行った。 生体情報計測データの蓄積および解析に使用するデータサーバーを整備する。また,実装型クロロフィル蛍光画像計測ロボットの作製とこれを用いた高時間分解の生体情報取得を行う。
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