乳牛などでは低栄養により繁殖機能が低下し、分娩後の受胎率の低下を招いている。このメカニズムを解明するため、脳に存在するエネルギーセンサーの候補である後脳の上衣細胞において、どのようにブドウ糖がセンシングされているのか、またこのセンサーからどのような神経経路を辿って、性腺刺激ホルモンの分泌が抑制されるのかをラットを用いて明らかにしようとした。その結果、上衣細胞において、細胞内得年ルギーセンサーであるとされるAMPキナーゼを介したグルコースセンシングが行われていることを明らかにした。また、上衣細胞が視床下部の室傍核を通って情報を伝達している可能性が示された。
|