• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

ウマヘルペスウイルスの神経病原性発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24380165
研究機関岐阜大学

研究代表者

福士 秀人  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (10156763)

研究分担者 大屋 賢司  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50402219)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードヘルペスウイルス / 神経病原性 / 転写解析
研究概要

H25年度は神経病原性株である01c1と非神経病原性株である90c16の相違遺伝子を交換したウイルスを作製し,その性状比較を目的とした.
1. EHV-1組換えウイルス,01c1(C52903T), 01c1(C121195G, C121196G, G141069C, G141070C), 90c16(T52903C), 90c16(G121347C, 121348C, C141154G, C141155G)を作製した.これらのうち01c1(C52903T)および90c16(T52903C)はORF30の変異体である.他の2株はORF65の変異体である.ORF65はウイルスゲノム上に2コピー存在するため,作製が困難であり,年度末にようやく得ることができた.そのため,性状解析は次年度に実施することとした.
2. 神経病原性株01c1のウイルス遺伝子転写動態解析を行った.全ての転写単位について転写開始点を同定できた.この解析により,転写開始は特定の塩基というよりは,数塩基からなる転写開始領域からなされること,感染後の時間経過にともない,転写開始領域が増加することが明らかとなった.あわせて,ウイルス感染にともなう,宿主細胞の転写動態の変化もとらえることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1. ウイルス感染細胞における転写動態解析は計画通りに実施できた.また,宿主細胞遺伝子の転写動態については計画を上回る成果が得られた.
2. 組換えウイルスの作製に遅れが生じたため,非神経病原性株における転写動態解析に至らなかった.
総合的にみて,おおむね順調に進展したと評価した.

今後の研究の推進方策

研究目的のうち,神経病原性に関与すると考えられる遺伝子の同定に成功し,ウイルス感染細胞における転写動態も解明できた.今後は残った課題である非神経病原性株および組み換えウイルスにおける感染細胞転写解析ならびに神経病原性関与タンパク質と相互作用するウイルスおよび宿主細胞タンパク質の同定を行う予定である.これらの研究成果からウマヘルペスウイルス1型の神経病原性発現機構を考察する.

次年度の研究費の使用計画

実験が予定より進展したため,平成25年度に前倒し請求した.この前倒し請求で実施した研究について,実際に必要となった経費が予定より幾分少なくなったため,部分的に次年度に繰り越すこととなった.
最終年度の実験において,繰り越し分も含め使用する.

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi