近年、腫瘍壊死因子(TNF-α)が種々自己免疫疾患における創薬ターゲットとして注目を集めている。しかしTNFのレセプターにはTNFR1とTNFR2の二つのサブタイプが存在し、それらの機能の違い、特にTNFR2の機能は十分明らかにされていない。そこで本研究では、我々が創製したTNFR2指向性TNF変異体を活用することで、TNFR2の機能を解明し、創薬標的としての可能性を探ることを目的とする。本研究では、TNFR2の細胞内アダプター分子としてAPP3を同定し、その機能の一端を明らかとした。本研究成果は、今後のTNFR2の機能の解明や創薬標的の可能性を探るうえで有用な知見になると考えられる。
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