研究課題
重要な創薬ターゲットであるGPCRは細胞の状態を表す指標となる。本研究ではGPCRに対して高い特異性を有する多価結合型リガンドに関する我々の研究成果を基に、分子プローブ、創薬ツールとしての発展的開発を推進した。具体的にはケモカインレセプターCXCR4(乳がん・小細胞肺がん)、を標的としたin vivoイメージング・細胞診断ツールとしての実用化を行った。これまでに抗体を含めGPCRの多量体状態を捉えることのできるリガンドは存在しなかった。我々が開発した2価結合型リガンドの特徴を活かして、より詳細にGPCRの2量化に関連する様々な細胞機能を解明し、正常細胞とがん細胞の状態(悪性度)をケモカインレセプター(CXCR4)の発現量に応じて定量的に区別することで、これまでにない検出方法を有する試薬を創出できると考えた。具体的に、CXCR4認識ユニットの開発(ペプチド性認識ユニットの合成・構造活性相関研究・結合親和性解析)、多価型リンカーユニットとのコンジュゲート条件の検討を行った。その結果、14残基ペプチドT140誘導体を基にした2価結合型CXCR4リガンドの創製を行い、細胞ベースのイメージングを行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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