近年、ペプチド・蛋白質・核酸医薬品等の画期的バイオ医薬シーズが創製されつつあるものの、バイオ医薬は生体膜透過性に乏しい上に消化酵素によって分解されやすく、多くのバイオ医薬が注射による投与を余儀なくされている。 経皮投与は理想的な投与方法として注目されているものの、皮膚は外部環境から生体内部環境を保護するバリアとして機能しており、ここに経皮投与薬創製の難しさがある。本研究では、独自の生体バリア制御研究基盤を有効活用することで、皮膚の重層上皮バリア機能を担うClaudin-1 (CL-1) に着目し、CL-1 binderを用いてCL-1を標的とした経皮吸収促進戦略を検証した。
|