BMP-4はマウスES細胞の未分化性維持に重要であるが、ヒトES細胞やマウスEpiSCではBMP-4により胚体外組織などへの分化が促進される。我々はBMP-4による未分化性維持にはSmad経路が必要不可欠ではないこと、転写因子KLF4がBMP- Smad1経路を阻害することを明らかにした。また、MEK5- ERK5経路が転写因子 KLF2を誘導することで、マウスES細胞の自己複製に重要な働きを示すことを見出した。 我々はさらに脳腫瘍幹細胞ではBMP-4が分化誘導を行うことを行うことを確認し、網羅的遺伝子解析の結果、転写因子PRRX1が分化誘導に重要な役割を果たすことを見出した。
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