研究課題
CD4T細胞から誘導されたCD8T細胞をin vitroで作製し、各種自己免疫疾患モデルマウスに移植する事によって、自己免疫疾患を抑える活性を検討したが、抗原特異的免疫細胞を用いた実験が必要である事が分かってきた。そのため、それぞれの自己免疫疾患に関係するT細胞受容体のトランスジェニックマウスを用いた実験を計画して、現在交配中である。上記マウスの準備に時間がかかるため、別の方法で抗原特異的細胞の機能をアッセイすることも平行して実験を進めている。まず、それぞれの自己免疫疾患を誘導する抗原刺激に応答するCD4細胞に由来したCD8T細胞を調製する。その細胞を自己免疫疾患誘導マウスに投与することによって、自己免疫疾患への影響を検討する。現在、この細胞をある程度の量調製出来る条件が分かってきたところである。
3: やや遅れている
ほぼ計画どおりに進んでいる。しかし、抗原特異的な遺伝子改変マウスの交配が遅れ気味である事が、計画全体の遅れにつながっている。これに対して、免疫した野生型マウスから抗原特異的細胞を調製する事も平行して進めており、どちらかの方法で次の実験ステップにすすめるものと思われる。
抗原特異的な遺伝子改変マウスを用いてCD4由来CD8T細胞を作製する。また、免疫した野生型マウスから抗原特異的CD4由来CD8T細胞を作製する。これらの細胞を各種自己免疫疾患モデルマウスに投与する事によって、免疫反応制御への関与を調べる予定である。
昨年・今年と行ってきた実験から、抗原特異的細胞を用いた実験を行う必要性がでてきた。このマウスを交配で得る事に思いのほか時間がかかっている。それに加えて、抗原特異的免疫反応を誘導する事によって抗原特異的CD4由来CD8細胞を調製する予備実験を開始した。どちらにしても、これらの実験が遅れているため、予定していたアッセイに進む事が出来ずにいる。
必要なマウスを確保するための交配を進める。また、抗原特異的なCD4由来CD8細胞を調製する事も可能となった。これらの細胞・マウスを用いた実験、データ分析に加えて、研究打ち合わせや、論文発表が実施出来ていない。このための実験期間の延長により、実験用消耗品、研究打ち合わせ旅費、成果発表にかかる費用が次年度に必要となる。
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