わが国の複数のホワイトカラーの職域を対象に、MAUT (Multi-attribute Utility Technology)を用いて、メンタルヘルス対策事業を評価した。具体的には、(1)利害関係者を対象にインタビュー調査を行い、メンタルヘルス対策事業の実施前に、複数のプログラムをMAUTにより定量的に評価し、順位付けを行った。次に、(2)全てのメンタルヘルス対策事業の終了後に、再度、MAUTを用いて全事業を評価し、(1)の事前評価の結果との比較を行い、MAUTによる事業評価の妥当性の検証を行った。その結果、MAUTの評価手法の妥当性を示唆する結果が得られた。
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