研究課題/領域番号 |
24390133
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大滝 純司 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20176910)
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研究分担者 |
北村 聖 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10186265)
小林 志津子 東京医科大学, 医学部, 講師 (20569602)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 医学教育 / 入学者選抜 / 国際比較 / シンポジウム |
研究概要 |
1.研究分担者の追加:国際シンポジウムの準備に関する昨年度の検討の結果をもとに、東京大学医学教育国際センターの北村聖教授に研究分担者として参画していただいた。 2.関連資料の検索と収集の継続:研究協力者と共に、医学部入試に関する資料を国内外から継続的に収集した。 3.予備調査の継続:前年度に引き続き、各種の予備調査をさらに継続的に実施した。 4.1次調査の計画策定:予備調査の結果を参考に、1次調査(グループ面接)の計画を再検討した。対象者を、非医療者の市民ではなく、医学部入試について現状をある程度理解している医学教育関係者に変更することが妥当であると判断し、調査計画をさらに検討することになった。 5.国際シンポジウムの準備: 国際シンポジウムを開催する準備を進めた。海外から4名(英国ロンドン大学セントジョージ校ピーター・マックローリー教授、米国ハーバード大学武田裕子医師、米国アイオワ大学医学部クラレンス・クライター教授、台湾台北医学大学ネンチュン・チャン教授)の研究協力者を招くとともに、多方面から発言者を招くために広報活動を行った。 6.国際シンポジウムの実施:国内外の医学部入試の現状を俯瞰し複眼的視点から発信する目的で、平成25年10月26日(土)に東京大学伊藤謝恩ホールにおいて、本研究に関する国際シンポジウムを開催した。海外から招聘する4名の研究協力者(前述)と、多方面からの発言者による多角的な議論を行った。 7.国際シンポジウムの記録作成と公開:国際シンポジウムでの発表や議論の内容を、報告書やインターネットを通じて公開する作業を行った。また、国際シンポジウムを通して得られた知見について、医学教育関連の学会等で発表する準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最大の目標であった、国際シンポジウムは、当日が悪天候だったにもかかわらず、60名以上の参加者を得て、盛会裏に開催され、英語を主な使用言語として熱心な討議と情報の共有が行われた。1次調査については、予備調査や国際シンポジウムでの検討を参考に、調査対象者を変更することが妥当であるとの判断に至った。この1次調査の見直しについては、当初の計画の変更であり、研究作業の若干の遅れにつながったが、研究方法を繰り返し見直すことは、研究当初から研究計画にも含まれており、より妥当性の高い研究成果につながることが期待できる。以上より、全体としては、おおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
1次調査計画の再検討を具体化し、調査計画について研究倫理審査を受けたのちに、実施する。その1次調査の結果を参考に、当初の計画に沿ってさらに大規模な調査を行うことの必要性や、新たな研究対象や研究活動についても検討を進める。また、前年度に実施した混載シンポジウムで得られた成果の発表についても、学会発表や論文化等を進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
国際シンポジウムの開催に際して経費の節約に努めたこと、ならびに、1次調査計画の見直しによる調査の延期により、次年度使用額が生じた。 国際シンポジウムの成果の発表や、計画を見直したのちの1次調査の費用として使用する予定である。
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