研究課題
これまでの研究で検討を重ね準備していた動線調査に関しては、予定していた医療機関および医療関連機関での実現が困難となったが、すでに実施した他業種での調査実績をもとに、医療機関でのセンシング・モニタリング技術開発へ応用可能性を検討した。その際、ハード面での技術開発についての検討は民間企業との共同研究を前提として、複数回の検討会を実施した。社会的な理念や基本構造の枠組み、活用方法などソフト面では医療機関従事者、産業保健従事者および医療関係指導者に対し、これまでの研究成果である参加型職場環境改善プログラムの基本構造検討のため職場ドックプログラムのモニタリングも併用して実施した。このことにより、メンタルヘルスに関連する事例のみならず、先進事例や様々な良好事例の収集と、医療の質改善のための医療労働環境改善のためのマネジメントシステムの仕組み作りに関する課題の抽出が可能となった。これらの知見をもとに、公務職場、民間企業、教育現場でセミナーやワークショップを実施し、医療現場のみならず、様々な業種・業態での労働者参加型職場環境改善の手法・情報の共有が実現し、技術開発の筋道を立てることができた。さらに、国内だけでなく、国際会議や国際学会での研究成果の発表や講演も積極的に行った。特に、2016年2月に開催した日韓合同のワークショップにおいて、医療、産業、教育、研究等の現場からの報告をもとに、ヒューマン・ケア・ワークにおけるビジネスプロセス・リエンジニアリングの技術開発の方法を再検討したことは、健康社会の実現に資する問題解決型科学技術の新知見を得る重要な機会となった。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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健康開発
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http://dx.doi.org/10.11477/mf.1405204832