研究成果の概要 |
低出生体重児群(LBW)36例と正常出生体重児群120例の2群に分け、グリコブロッティング法により糖鎖発現プロファイルを網羅的に比較することで、低出生体重児の特徴を検討した。全部で35種のN-グリカンが検出された。これらのうち、G3414はロジスティック回帰でLBWとSGAの両方と相関していた。G1915, G2744, G3049 、G3719 はLBWと関連していた。前向きの追跡調査で、これら5種の全てが生後6ヶ月と18ヶ月での速い体重増加と関連しており、構造的に2つの異なるカテゴリーに入るものであった。劣悪な胎児環境や生後の急峻な体重増加の予測因子として有用と考えられた。
|