本研究では、インフルエンザウイルスの亜型特異的な塩基配列を持つ新規ペプチド核酸(PNA)をプローブとして、H1、H3およびH7亜型ウイルス(ゲノム)を検出するためのクロマトグラフィーキットを作製し、その評価を行った。 その結果、PNAクロマトキットは、ヒト由来の季節性H1とH3亜型に対しては1.0×10<4> ffu/kit、トリ由来のH7型に対しては5.0×10<5> ffu/kitのウイルス量があれば検出できることがわかった。加えて、若干の偽陽性反応を示したものの、インフルエンザウイルスの亜型間を識別することができた。
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