研究課題
平成24年度には、① 導入した高速カメラで多数の脊髄後角浅層神経細胞の発火をin vitro で同時記録する技術を確立した。② グリア細胞の活動も同様に記録した。さらに、③ in vivo で脳表面から細胞活動を長時間、安定的に記録する技術の開発に目途を付けた。平成25年度では、①in vitroで計測された発火現象が、神経細胞のものであるのかグリア細胞によるものであるのかについて、種々の手法を用いて検証した。② in vivo では多細胞を同時記録する技術が確立でき、種々の条件下で発火現象の探索を行った。平成26年度には、①in vitroの実験として、神経因性疼痛モデル動物の脊髄切片で、脊髄後角領域で記録された細胞の発火が神経結紮を行った側とその対側でどの様に異なるか調べた。その結果、結束側の自発発火は有意に少ないが、ATPの投与に反応して発火する細胞は有意に多く反応の大きさや持続時間も増大した。このような慢性的な変化の機序と意義について検討が必要である。②in vivoの実験では、下丘背側皮質からの記録の解析に成功し論文として発表した。特定の周波数の聴覚刺激に対して選択的に応答する領域の同定などに成功した。体性感覚野についても、いくつかの技術的な問題は解決できた。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (28件) (うち招待講演 3件)
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