研究課題/領域番号 |
24390155
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
大澤 正樹 岩手医科大学, 医学部, 講師 (60295970)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 末期腎不全 / 死亡率 / 震災 / 疫学 / 透析治療 |
研究概要 |
岩手医科大学5月倫理委員会で本研究の倫理審査を実施して承認を得た。引き続き岩手県末期腎不全登録事業実施について岩手県医師会を通じて岩手県内44透析施設に周知を図った。6月から岩手県末期腎不全登録事業協力に関する覚書取り交わしを実施し、引き続き7月から末期腎不全登録事業を開始した(岩手県立宮古病院H24年7月、後藤皮膚科泌尿器科医院7月、後藤医院8月、済生会岩泉病院8月、県立久慈病院8月、二戸クリニック9月、岩手沼宮内クリニック9月、県立一戸病院9月、国保種市病院9月、いするぎ医院10月、三愛病院10月、矢巾クリニック10月、三島内科医院10月、篠村泌尿器科クリニック10月、盛岡赤十字病院11月、孝仁病院11月、盛岡友愛病院12月、山田クリニック12月、大日向医院12月、県立二戸病院11月、宝陽病院H25/1月、新里医院1月、美希病院1月、日高見中央クリニック1月、国保沢内病院2月、県立中部病院2月、奥州病院2月、県立遠野病院2月、きたかみ腎クリニック2月、県立胆沢病院2月、北上済生会病院3月、小原クリニック3月、総合水沢病院3月)。登録事業と同時に収集データの編集作業を実施した。平成22年1月から平成23年12月までに収集した41施設の登録データ件数は3500件で、複数の施設で重複した642件を削除し、他医療機関重複データ311件を新たに追加した結果3169件となった。このデータセットにおいて、透析導入日が空欄(32件)、性別が空欄(1件)、住所空欄(1件)、透析治療年度最初日空欄(13件)、平成年の入力ミス(3件)を確認し、適宜追加調査スケジュールを組んだ。データ不備例を含めずに集計を行って、第23回日本疫学会(H25年1月)に県内透析患者の実態を報告した。さらに、平成22年度と23年度の新規透析治療導入者数と死亡者数について岩手県北部地域で算出して日本循環器病予防学会に応募して採択された。平成25年6月に発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
末期腎不全登録事業は予想以上に進んだ。しかし、平成24年度に予定していた厚生労働省への人口動態統計2次利用申請は、死亡者情報特定に予想以上の時間を要したため年度内での申請書類作成ができなかった。平成25年1月の時点で死亡者情報の現時点での情報把握ができたため、平成25年度当初には申請書作成と申請応募が可能な状態である。
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今後の研究の推進方策 |
岩手県全体での末期腎不全患者登録事業は今後も今までと同様のスケジュールで継続して実施していく。人口動態統計2次利用申請は昨年度できなかったため、平成25年度早期には申請を行って、平成21年1月から平成23年度までの死亡者の死因同定作業をまとめて平成25年度に実施する予定である。平成26年度は最終年度であり、データ編集と集計統計解析を優先的に作業を進める予定である。
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